行方不明だった父が亡くなったと連絡が。。

昇華転写

先週、知らない電話からの着信。

「りゅうちゃんね??」

電話の主は長崎の親戚からでした。

「あんたのお父さん亡くなったってよ」

「えーー!」

「とりあえず、りゅうちゃんの電話番号を教えたけんね」

 

私は父親の生まれ故郷の長崎とはまったく連絡を取ってませんでした。

私も長崎生まれなのですが

心のどこかで忘れたかったのかもしれません。

 

0120の番号から着信。

電話の主は生命保険の会社。

父親が生命保険に入っていたようで

相続人である私を探していたようです。

 

今から40年ほど前、父は会社の倒産と同時に

姿を消しました。

後に残った私達が地獄を見たのは言うまでもありません。

当時のことは忘れたくても忘れられないほどの

強烈な出来事でした。

 

そんな父が自転車で走行中に転倒して亡くなったそうです。

なんともあっけない。。

最後の住まいは関東のとある県。

電話をもらったときには、すでに火葬も終わってました。

 

おそらくですが私の父のことを良く言う人はいないでしょう。

少なくとも私のまわりにはいません。

関東での40年間の生活はどうだったのでしょうか。

今となっては知るすべもありません。

 

とりあえず顧問の税理士先生に相談しました。

「今村社長!すぐに相続放棄の手続きを開始して下さい!」との助言。

保険金を相続させて得をする人がいる可能性がある?

わずかな保険金のために借金まで付いてきたら

たまったもんじゃ無いので早速相続放棄の手続きに入りました。

 

最初にやることは父親の戸籍を生まれたときから

死ぬまでの分を取得すること。

福岡の分はすべて集めました。

問題は長崎での戸籍。

長崎で生まれてから戸籍を動かした形跡があったのです。

面倒なことなのですが大事な事なので

今週、長崎に走ることにしました。

とにかくスピード勝負です。

相続放棄の期間は亡くなったと知ってから3ヶ月。

すでに1週間が経ちました。

もたもたしていたら3ヶ月なんてアッと言う間です。

父親の兄弟にも連絡しました。

私が相続放棄したら父の兄弟に話が行くでしょう。

念の為に相続放棄をした方が良いと助言してます。

 

若い頃は父を恨んでました。

父が消えてからその借金を背負い

それはそれは大変な生活でした。

もう死んだ方がマシだとまで思い詰めたこともありました。

その借金を完済して40歳を過ぎた頃

父への恨みは消えてました。

鍛えられたなと。

 

小学生の頃から新聞配達をして家計を助け

バイト代も全部吸い上げられました。

そんな生活をしていたからでしょうか。

今では年中無休で仕事してます。

休むよりも仕事が好きな体になってます。

 

ほんとに鍛えられました。

 

お父さん。

色々と大変でしたね。

福岡の親戚への借金は私が全部返済しました。

今村家の汚名は返上したのでご安心を。

来世はもっと商売上手になって

まわりを幸せにして下さいね。

私はあと30年は元気で生きるので

先に生まれ変わってまた会社を作って

今度は倒産せずに待っていて下さい。

私が人材を引き連れて来るまでね。

 

では。

お疲れ様でした。

合掌。

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