Tシャツ業界に参入する前に考えること
「今村さーーん!急ぎなんですーー!!」と
Tシャツ10枚のご依頼。
なんでも飲食の方が突然イベントを思いついたようで
大至急Tシャツを作りたいと。
バタバタとデザインを作ってお客様からGOサイン。
ここで製作方法はどうしようかとちょっと思案。
3色なのでシルク印刷だと印刷用の版が3版必要。
枚数も少ないし納期もないのでシルク印刷はボツ。
残る製作方法はトナー転写。
以前はガーメントプリンターで作るという
選択肢もあったのですが、あまりにも使い物にならない
ポンコツだったのでこれもボツ。
何がポンコツってとにかくインクが高い。
おまけに1週間も動かさないでおくと
ヘッドのインクが詰まって掃除で高価なインクを
じゃぶじゃぶ捨ててくれるというオマケ付き。
今流行りのDTFもおそらく白インクのヘッドは詰まるはず。
フルカラーのTシャツの仕事が毎日のように来て
ウハウハなら導入しても良いかもです。
そうじゃ無いなら導入はやめた方が良いです。
特に看板屋さん。
看板の利益率とTシャツの利益率。
看板がどれほど良いかと思い知ることになります。
どうしても参入したいなら腹決めてやって下さい。
↓熱転写。
レーザープリンターで専用紙にプリントしたものを
熱プレス機で転写します。
正確にはプリントした専用紙の裏側に糊付けをして転写しますが
この糊付けの工程で多くの方が泣きました。
とにかく上手く行かないのです。
メーカーの方も失敗するぐらいの難易度です。
怒ってもダメです。
冷静になって原因を追及してこそ上手く行くようになるのです。
今流行りのDTFはこの糊付け工程が簡単になってます。
見たところ失敗する要素は無いです。
↓ペリペリと剥がす。
冷まして透明の部分を剥がすと
あーら不思議。色の付いた部分だけが布に転写されます。
ま、裏側に糊が付いているので当たり前っちゃ当たり前です。
↓残骸。
レーザートナー転写ではこの残骸が出ます。
お金を捨てている気分です。
この専用紙と裏に付ける糊が高いんです。
↓テカテカ。
転写してすぐはテカテカです。
このままでは洗濯堅牢度がやばいので仕上げプレスします。
↓仕上げ。
仕上げプレスするとツヤツヤ感が無くなって
生地と一体化します。
これで洗濯してもOK。
↓黒Tシャツも
ピースサインのフチの黒と3980のフチの黒は
無くても良かったですね。
だってTシャツ自体が黒ですもん。
↓袋詰め。
ここまできて完成です。
どうです。看板同業の皆様。
これで売り上げいくらと思います?
正味、私が一人でやって半日かかります。
好きじゃ無いとやってられないです。
お金が有り余っていて趣味でと言うなら止めません。w
儲けだけで考えたら看板作っている方が
はるかに儲かります。
「いやいや500着とか1000着とか作れば儲かるでしょう?」
って考えの方。甘いです。
そう言う仕事の単価は私みたいな零細企業が入り込む様な
金額じゃ無いです。
人件費タダなの?Tシャツ仕入れ代100円とかなの??
って思いたくなる金額です。
うちで注文を請けているTシャツのほとんどが
1色とか2色です。
なのでシルク印刷が主力となります。
枚数も10着とか20着とかの小ロットがほとんどです。
たまーに100着を超えるような注文もありますが
ネットの方が安いのでそちらに頼む方が多いのも事実です。
なんで、うちに注文してくれるかって?
愛想が良いからです(笑)
冗談はさておき
対応の良さだと思ってます。
ご希望のデザイン、納期を聞いて確実に納品してます。
私の顔が見たい人は直接お越し下さい。
ジジイが満面の引きつった笑顔でお迎え致します。
ではでは(=^∇^=)。
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