野球ユニフォームに刺繍でチーム名入れが出来るまで。
「すみませーーん。ユニフォームのプリントをお願いしたいのですがーー」
話を聞いてみると新しく入られた方が大きな方で
サイズはなんと!5L!!
そりゃ大きい。
既存のユニフォームではサイズが無かったそうです。
そこでTシャツを持ち込まれました。
刺繍の予算は無いのでプリントで良いですとの事。
見本で持ち込まれたユニフォームからデータを起こすために
写真を撮りました。それが最初の写真。
1枚だけなのでラバーシートを貼り付けようと
計画していたのですが。。。
みんなが刺繍のユニフォームなのに
新しく入った方がプリントって可哀想な気になってきました。
よし、ここは一肌脱いで刺繍で行こうじゃないか。
金額はそのままで。
↓刺繍データ制作。
意味も無く顔出し。w
先程撮った写真を下地に置いてトレースしていきます。
↓最初は。
文字部分の生地を作ります。
レーザーカットがあればアッと言う間の作業ですが
零細企業のうちにはそんな高価な機械はないので
アナログな手法で行きます。
刺繍機で文字の縁取りを縫ってもらいます。
↓切り取り。
なんとハサミで切り取り。
めっちゃアナログなんです。
安くて布もスパッと切れちゃうレーザーカット機が欲しい。
↓縫い付け。
先程ハサミで切った布を置いて
刺繍機で縁取りして行きます。
一時も刺繍機の前から離れることはNG。
何があるか解らないので全集中モードです。
↓ヨシ!
全く問題なし。
バッチリ仕上がりました。
上手になったなーと、ちょっとだけ自画自賛。
ここまで来るのにどれだけ失敗したことか。
授業料いっぱい払いました。
↓背番号。
今回持ち込まれたシャツはグリマーのドライTシャツだったので
とにかく薄い。
ちょっと油断するとヨレヨレになっちゃうんです。
まぁ、どうしても多少はヨレヨレは出ちゃうのですが
副資材を上手に使って最小限に抑えました。
↓完成の図 ー前ー
ヨレヨレ感を取るために仕上げで熱プレスしてます。
この一手間で見た目がグッとアップしちゃうのです。
↓完成の図 ー後ー
なんか小さく見えます。w
なんせこのTシャツ、5Lですので
背番号も小さく見えてます。
↓最後に。
左が私が作ったTシャツユニフォーム。
右が見本で持ち込まれたユニフォーム。
どうでしょう。
なかなかイケてると思いません?
引き取りに来られたお客様。。
「うぁーーーーーーー!マジですかーー!」
と、絶叫されて喜ばれてました。
お客様:「ちなみに本当はおいくらなんです??」
わたし:「前後刺繍で7,000円〜8,000円ぐらいでしょうか」
お客様:「最初に全員分作ったとき1着8,000円だったんです。次回からお願いしますよーー」
と、喜んで帰られました。
いやー。良い仕事した。
何より喜んでもらえた。
これで行こう。
還暦過ぎたジジイに仕事くれるんだもの。
お客様の喜びを自分の喜びにして頑張って行こう。
儲けはその次で行こう。
/////
今週末はちょっとお休みを頂いて
鹿児島の姉夫婦のところに行ってきます。
コロナ禍の中でずっと行けてなかったので。
親戚が亡くなったりしても行けてなかったし。
ちょっと顔出してきます。
ではでは(=^∇^=)。
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